春、越冬を終えた冬鳥たちの北国への帰省ラッシュが落ち着き始めた頃のこと。
池にはまだ帰省途中なのか、のんびり組の冬鳥さんたちがくつろいでいた。
黒い水鳥が池の中央付近でぷかぷか泳いでいて
「ああ、まだオオバンいるんだ」と通り過ぎようとした、ら…
「あ~そこそこ!自分では届かないんよ~」
と言う声が聞こえてきそう(笑)
オオバンって、オオバン同士大声でよく喧嘩してるとこを見かけるから
ほんっとに気が短い鳥さんなんだろうなあ…と思ってた。
でも、潜水して採ってきた水草をヒドリガモさんに横取りされても怒ってるところを見たこと無くて、結構お鳥好し(?)なところもあったり(笑)
見てて面白い鳥さんなんだけど、このビジュアルから人気無いのよね。
先日も池を訪れていた子供を連れたお母さんたちが「あの黒いの嫌い」な~んて話してて、ちょっとオオバンが気の毒になってしまった…。
かくいう私もこのとき「な~んだオオバンか」なんて思って通り過ぎようとしてた。
でもこんな仲睦まじい様子を見てしまったら、
「うわあ~」って胸がいっぱいになってしまった。
彼らにとっては何気ないことなんだろうけど。
「大好きな鳥たちのこんな表情に出会いたくて私は鳥見を止められないんだよなあ…」って
改めて思った瞬間だったんです。